ソーヤー 海さん「私たちは地球のシステムの一部である生き物だから、相互関係は両方向」

この本を読んで、2つのインスピレーションを感じました。

まずひとつは、自分がエンパワーされて働きかけたものは何らかの波紋を拡げてそれが実り、みんながそれをみてやり始めると世界が変わる。

そして、強く感じるのはこれが両方向に変わっていくということです。

私たちが変われば社会は変わるし、社会が変われば私たちが変わる。今回のコロナウイルスのことはそのことをより分かりやすくしてくれていると思います。

私たちは地球のシステムの一部である生き物だから、相互関係は両方向です。

もうひとつは、私たちはプロセスから学ぶしかないということです。結果は、どこで切り取るかで変わってきてしまうので、プロセスを見ることが大切です。

そのプロセスが、養いの方に行っているのか分断の方に行っているのかそれを見極める必要があります。
ただ、ひとつ注意しなければならないことは、拡散速度がとても早い活動は、歴史が見えなくなり、オリジンがはっきりしなくなる恐れがある。
オリジンをはっきりさせるための理解として、トランジション・タウンの歴史がこの本で目に見える形になったのは貴重なことだと思います。
この本を読むことで、失敗事例もたくさん学べることもいいですね。

トランジション・タウンの活動、は質の高いつながりですね。大地とのつながり、身の回りの人とのつながり、生きていくために必要な知恵、叡智、技術などが豊富にあります。
思いやり資本みたいなものかな。

今の分断され、レジリエンスのない、お金だけで解決するようなことがはびこっている世界だからこそ、この本の意味がわかるのだと思います。

藤野はたくさんの実験をしたから、見えてきたことはたくさんありますね。
藤野の種は各地にばらまかれています。

ソーヤー 海(そーやー かい)

共生革命家/東京アーバンパーマカルチャー創始者

1983年東京生まれ、新潟、ハワイ、大阪、カリフォルニア育ち。カリフォルニア州立大学サンタクルーズ校で心理学、有機農法を実践的に学ぶ。2004年よりサステナビリティーの研究と活動を始め、同大学で「持続可能な生活の教育法」のコースを主催、講師を務める。元東京大学大学院生。パーマカルチャー、非暴力コミュニケーション、禅、ファシリテーションのワークショップを行ったり、気候変動活動x若者のエンパワーメントを海外からの依頼・支援を受けながら楽しく活動している。自称活動オタク。より愛と平和のある社会を自分の生活で実践しながら、社会に広めている。
東京アーバンパーマカルチャー